現場巡回
建築現場巡回 2021年8月27日
久々に弊社の建築現場を巡回してきました。
最近は土地の高騰やウッドショックも相まって、あまり新規現場が着手できない状況にありましたが
注文建築や自然と共生する基住の家創りを再度、行っていきたいと思っています。
今回巡回したお家は注文建築でUA値やC値に関しては最高スペックです。
また、地震対策においても耐震等級3を当然取得し、さらに制振装置である制振ダンパーとの両輪で行っております。
換気もダクトレスで水洗いができる第一種換気を使用しておりフルスペックと言えます。
スペックや耐震についてなどはYOUTUBEでも掲載させていただいておりますのでご確認ください。
さて、今回の現場でのチェック項目は外壁の下地工事です。
外壁材料は、サイディング・モルタルで吹き付け仕上げ、ALC、タイル仕上げがなど色々あります。
当然仕上げの材料を何にするのかも重要です。
また、外壁下地工事で胴縁材が水漏れしたときや結露などを考慮して加圧注入の胴縁材を使用している。
などなど気になるところもありますが、今日は、気をつけたい胴縁材施工について話をさせていただきたいと思います。
また、今回弊社ではこういう施工をしているから他社と違うとかと言うような話ではありません。
実際に私が弊社の建築現場で気をつけているところがなされておらず、是正した施工をお伝えしたいと思います。
前置きが長すぎました。
是正前
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是正後
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差し金で通気口の空きが分かるようにしています |
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内容は、胴縁材施工についてYOUTUBEでもお伝えしていましたが、外壁下地施工において通気・換気が重要だと口酸っぱく言ってきたわけですが、そんな弊社が実際には通気を寸断するような工事をしておりました。
他社の現場でもよくある話だと思いますが、仕上げの材料を、デザイン的に溝を縦にするか、横にするかなど施主様が決定されます。
また、仕上げの鉄板サイディングの溝を縦にするか横にするかで下地の胴縁材施工が横に施工するのか縦にするのかで変わります。
基本的には胴縁材施工は縦に施工していきます。それは外壁が経年劣化してコーキングが切れて水が入ってきた時や、基礎と外壁との取り合い部分にある通気口から湿気を含んだ空気が入った時に通気させて軒天部分や家のてっぺんにある棟木部分より換気させるためです。
このお家では仕上げの溝を縦にされたので下地胴縁材施工は横となりました。
そうすると当たり前ですが、下から入ってくる湿気のある空気が寸断されて上に抜けなくなってしまい、木が腐り、すべての胴縁間部分で空気が閉じ込められてしまい、これはまた結露して腐る原因となってしまいます。
そのため弊社では胴縁材は腐れ・シロアリ対策に処理した材料を使用し、かつ、横胴縁材施工する時は胴縁材に空気が抜ける細工をします。
現場に行くと1階と2階胴回り部分に横胴縁施工が重ねて施工されており、胴縁材に細工した通気が寸断されており空気が抜けないようになっていました。
慌てて現場監督に連絡し業者さんに再施工していただきました。
お恥ずかしい話ですが、改めて現場でのチェックの重要性と施工の大切さを思い知らされました。
基住一同・業者さん方含め、もう一度気を引き締め工事を進めて参ります。