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2022/04/08(金) 家創りのこと

基住の転換期             

 

先日、16年前ほど前に私を通してお家を購入してくださったお客様からご依頼があり、お家に訪問させていただきました。このお客様の近隣に、私にとって思い出深いお客様がいらっしゃいます。

16年前は、営業もしながら経営もするという事で毎日が忙しく、経営に不安を感じながら心に余裕もなく日々奔走し、20代の未熟な私でしたがこの業界に変革を起こしたいと思いつつ、理想と現実との狭間で孤軍奮闘しておりました。

今回ご訪問させていただいたお客様の隣の方に10年前だったか定かではありませんが、最寄りの駅付近で偶然にばったりお会いしてすれ違う事がありました。私はお客様に気づき「こんにちは。」と言ったのですが、そのお客様はすれ違い様に私に「嘘つき」と仰って駅の方向へと歩いて行かれました…。

 

この短い鋭い言葉が私の胸に刺ささり、そのお客様とお会いした時からお引き渡しまでを思い出してみました。

創業当初で売上利益ばかりを考えていたのは事実でしたが、その時は自分自身ではそんなに怒られるようなことはしていないのにと私には理由が明確に分かりませんでした。その後ある時、あるエピソードを思い出しました。

そのお客様はお家を購入する前に身内の不幸があり、踏ん切りがついた事もありお家を購入するという普通ではあまりない御心境をお持ちの方でした。

今になって思うと、お客様は当時の私のような若くて未熟な者でもお家を購入するときに頼りにして下さり、購入して下さったのだなとはっと気づかされました。しかし、その時私は、真剣に聞いていたつもりでしたが、本当のお客様の心境も、またお客様の思いも大切にできていなかったのだと思います。

 不思議とこういったことが後にも何回かあり

我々の仕事は何のためにあって、誰のために行っているのか?たくさんお家を提供させていただいたが、本当にお客様は弊社のサービスや家を喜んでいるのかと痛切に考えさせられました。

そして、8年ほど前に会社を縮小し、建築数を極端に減らしお客様が喜ぶ「サービス、お家とは。」を追求してきました。

まだまだ、勉強中であり開発中ではありますが、何より変わったのがお引き渡ししてからのお客様との関係です。

売上利益は大きく下がりましたが、本当にありがたい事にお金では買えないお客様との関係を手に入れることができ始めました。

 そして、弊社のスローガンのひとつに「売って終わりじゃありません。」があります。

これは、「嘘つき。」と言ってくださったお客様のおかげで出来上がりました。

いつかこのお客様と笑って話ができるように、日々精進しトライし続けたいと思います。

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