基住の家創りの考え方

基住の家は、2030年に標準となる(6地域)性能値を標準にし

さらにその土地の形状に合わせてパッシブ設計・お客様の住み心地等を1棟ずつコンセプトハウスとして考え創っています。

今だけじゃなく、10年後を考えた家創りで家族が幸せになる心豊かな家創りを目指します。

 


私たち、基住が家創りで大切にしていること・・・

それは デザインや価格・立地 ではありません。

「命を守る構造を最優先する家創り」

家は、家族を守り、そこに住む人を育む、「幸せの器(うつわ)」になるものだと考えます。

さらに建物は、万が一の事態に家族全員の命を守る、「家族の器(うつわ)」です。

だから、私達は「構造」をすべてにおいて最優先して考えます。建てる前に知っておいてほしい・・・。

基住の家創りの考え方について

お客様にもぜひ考えて頂きたい・・・

私たちも考えて日々家創りに取り組みます。
今までたくさんの分譲をさせて頂く中で
たくさんの経験と共にたくさんの反省がありました・・・
だからこそ、今できる研究・検証を重ねていきたいと思っております。
ここには分かりやすく簡単にしか書けませんが
気になることがあったらスタジオ基住でもっと詳しくお話します。
気になることは、どんどんご質問下さい。
私たちも、お客様と共に学び、成長していきたいと思っております。 

 


 

 

国立研究開発法人防災科学技術研究所によると、関西エリアにおいて
30年以内に震度6弱以上の地震発生確率は約50%以上(私たちの住む兵庫・大阪エリアでは、兵庫県45%・大阪府56%)また、60年以内には100%の確率で震度6弱以上の地震(南海トラフ)が発生すると公表されていましたが
長期優良住宅は100年住宅ですので当然このことを想定しなければなりません・・・。
さらに、阪神淡路大震災では家屋の倒壊が直接的な原因で亡くなった方が全体の77%、間接的な要因も含めると
90%にもなると言われています。また、全壊した家屋の9割が「シロアリ被害・腐朽あり」とされており、新築時の耐震性能だけでなく、それを保ち続けることが、家族の命を守るのに繋がることが分かります。

 

お客様宅解体時に発見された白アリ腐れ被害の実際の写真


 

 

構造計算書偽装事件以降も建築基準法が改定されず、木造2階建ては、構造計算をしなくてもいまだに
建築することが可能です。木造2階建てを建築する上で必要な壁量計算は、とても簡易な計算方法にすぎず決して安心とは言えません。
また、日本はこれまで多くの地震や災害で、たくさんの命が犠牲となっている世界トップクラスの災害国であるにも関わらず、いまだに耐震等級2以下の(3を取得していない)住宅が8割と言われております。
耐震等級3を取得するには設計費用・工事費用の増加、間取りの制限など住宅供給側に都合の悪い点が多く存在しますが
「命」に関わる問題に選択の余地は無いと、私たちは考えます。

  


 

 

耐震等級3では等級1(建築基準法に定められている壁量などの規定)の1.5倍以上の壁量が必要と定められており
その他、数多くある安全確認項目(床倍率検討計算、柱脚注頭金物の算定計算、基礎や横架材の断面計算など)の計算書と図面を設計審査申請書に添付する決まりとなっています。
つまり耐震等級3は計算と書類によって発行されています。しかし、耐震等級3を取得していても、施工がしっかりと行なわれていないと意味がありません。
基住では、「耐震等級3」と「厳格で精度の高い施工」を両立することはもちろん、地震発生時に建物の弱点となる重量の軽量化や偏心率の軽減、耐久性の高い構造材の採用、独自の施工など、これから起こることが予想される南海トラフ大地震に備えております。
長期優良住宅でさえ必須項目は「耐震等級2以上」となっっておりますが、
熊本地震で耐震等級2を取得した住宅が倒壊したことなどを考えると、耐震等級3の取得に加え、それ以上の地震対策が必要だと私達は考えす。

 


 

 

日本の家の平均寿命は30年です。
一方長期優良住宅は住宅寿命を100年保つことを前提とした住宅ですので、仮に90年間に3回家を建てた場合と、長期優良住宅でメンテナンスしてきた場合では、どちらが経済的かは一目瞭然です。
しかし、長期優良住宅といえどもメンテナンスをしないと100年保つことを前提とした住宅ですから、その後の住宅寿命はお施主様によって決まると言っても過言ではありません。
日本でもついにホームインスペクターが誕生し、今後中古住宅市場での流通価格では「立地+間取り」だけでなく、家自体の性能評価が加わることが予想されます。
長期優良住宅を定期的にメンテナンスしながら住まわれることが、資産価値を高めることにつながるのだと私たちは考えます。

 


 

 

断熱性能の指標として、国の定める「住宅の省エネルギー基準」で用いられるUA値があります。
UA値とは「外皮平均熱還流率」のことで、「一定の時間あたりどれだけエネルギーが失われるか」を示した数値です。「平成25年省エネルギー基準における地域区分」によると兵庫県・大阪府はUA値0.87W/㎡Kwo必要とするちいきですが、基住の家はUA値0.5W/㎡K未満程度です。
それは3ランク上の東北・北海道地域で必要となる数値で、将来、より厳しい基準が設けられたとしても、資産の価値を落とさないよう自社基準を設けております。

 

  

 


 

 

気密とは、家の隙間を減らして、外気の影響(夏熱く、冬寒い)を受けなくすることです。
家の隙間が多いと夏は暑い空気が隙間から侵入して冷房中の住宅内が厚くなり、冬は寒い空気が隙間から侵入して暖房中の住宅内が寒くなります。
外気の影響を受けないためには、気密性を高めることが重要であり、気密性が高いことから計画的な換気が行えるようになります。
そう言うと気密性とは室温の問題かと考えがちですが、温度差による結露はカビを発生させ、人と住まいの健康に関わる重要な問題となります。
気密性は一般的にC値で表され、高気密住宅とはC値2㎠/㎡程度の住宅のことを言います。



 

 

空調設備を使わずに家自体が暖かい・涼しいということはありません。
家に出来ることはできるだけ暖かい・涼しい環境を保てるように建てることと、それを阻害する要因を防ぐことです。そのためには高い断熱性能・気密性能にくわえて自然の力である光・熱・風を最大限に活用する設計(パッシブ設計)が必要になります。
日本には四季があり、植物は一年を通して姿を変え、太陽の高さも異なります。
そのうえで、夏は風を通し、暑い日差しを遮り、冬は冷たい風を通さず、温かい日差しを取り込むという難度の高い設計が必要になります。
基住が和モダンを採用しているのは、縁側や簾、障子、屏など日本建築に、この日本で建てるに相応しい知恵がたくさん詰め込まれているからです。

 



 

 

快適な室内環境をつくるためには、日射のコントロールが必要です。
夏は日射を遮り、冬は日射を取得して、その温かさを存分に室内に取り込むことが快適な室内をつくる上で重要になります。そのためには、設置する窓の位置・大きさ・高さ・庇の長さや、断熱ガラスの使い分けなど建築的に考えなければならない事が多く存在します。
冬至(12月)と最も冷え込む時期(2月)の低い日射を取り込み、夏至(6月)の高い日射は庇で遮ります。
しかし、それでは遮れない真夏(8月)の日射は、簾やシェードで防ぐことが快適な室内環境への近道となります。
古くからこの日本で生まれ活用されてきたものが、いかにその場所に適したものであるかを物語っています。

 

1月20日の日射取得シミュレーション

8月20日の日射遮蔽シミュレーション

 


 

 

EUでは、2008年からすべての国の家を賃貸・売買する時にエネルギーパス(住宅性能表示)の表示が義務化されています。日本でも2016年4月より、BELS(ベルス)を使った建築物省エネ法に基づく省エネ性能表示スタートしました。
これは日本版エネルギーパスとも言われており、近い将来EUのように住宅の性能表示が義務化されることが予想されます。
BELSとは、同じ計算法に則って一次エネルギー消費量を算定した省エネ性能というモノサシで建物の「燃費」を横並びに比較できるように、国土交通省が定めた「建築物の省エネ性能表示のガイドライン(建築物のエネルギー消費性能の表示に関する指針)」に基づく第三者認証制度です。
新築と既存建物の双方を対象に、一時エネルギー消費量(冷房・暖房・給湯・照明・換気のみ)をもとにBELS実施機関が省エネルギー性能を客観的に評価し、5段階の星マークで表示します。基住では、住宅の性能値を表示して、さらに気密性能・断熱性能・パッシブ設計のみで☆5を取得しています。

 

 

 


 

 

ZEH(ゼッチ)とは、自宅で消費する一次エネルギー消費量より自宅で創るエネルギー量が多い家のこと。
太陽光発電などで創ったエネルギーによって自宅の冷房・暖房・給湯・照明・換気(TVや冷蔵庫などの家電は含まれません)のエネルギーを貯える家のことを言います。
つまり、お金をかけて創エネ設備(太陽光発電・高性能給湯機等)を設置すれば低い断熱・気密性能の家(例えば中古住宅)でもZEH仕様となります。
果たしてそれで本当の意味での省エネルギー住宅や、快適な住宅と言えるの消化?基住の家は、気密性能・断熱性能・パッシブ設計のみでBELS☆5を取得できる性能があります。
また、後からでもご希望のタイミングで創エネ設備を容易に設置し、ZEH仕様にできるように建築しています。
わたしたちは、気密性能・断熱性能などの快適性が前提にあり、プラス創エネ設備があることを、本当の創エネ住宅だと考えております。

 

 

 


 

 

長期優良住宅・基住の家